0歳から5歳までの幼児期は、子どもが人生の土台を築く大切な時期です。この時期に培われる好奇心や学ぶ姿勢、人との関わり方は、その後の成長へとつながっていきます。
本園では、子どもたちがのびのびとあそびながら、自ら考え、工夫し、挑戦することを大切にしています。たとえば「どろだんご作り」。
手で作る感覚や感触を通して、心が弾み、「もっとこうしたら?」と試行錯誤する——そんなあそびの中に、学びの喜びが詰まっています。
子どもにとって、土や泥と戯れることは本能的な楽しみです。本園では、そのような自己を発揮できるあそびを大切にしながら、学校生活に必要な心情や意欲、態度を育んでいけるよう指導していきます。
一人ひとりの個性を大切にしながら、たくさんの経験を積み重ね、生涯にわたる健やかな育ちの基礎を築いていけるよう、温かく見守っていきます。
「教育の順序」を大切にし、多様な経験を通じてこどもたちの感性を豊かに育み、生きる力を養います。
これにより、「人間形成の基礎」を築きます。
● 発見(見つける)、探求(探る)、学び(考える)、創造(作り出す)。
これらを通じて、こどもたちの心を豊かに育てる
● 健康的な心身を育てる
● 学校生活に必要な心情、意欲、態度を身につけさせる
子ども同士の育み合いや、先生、多様な人々との関わりを通じて、仲間づくりを大切にします。また、日々起こる出来事や絵本、自然、文字、数、園外での経験を通じて、子どもたちの関心を広げ、さまざまな世界と繋がる力、かかわる力を育てます。
周囲の環境や日々の出来事に関心を持ち、感受性を高める活動を通じて、気づきの力を養います。感性を培い、やさしさと思いやりを持ち、興味や関心を広げながら、決まりや約束を守り行動する力を育てます。
経験や体験の機会を多く取り入れ、考えたり工夫したり、調べたりする力を育てます。言葉や身体、音楽、絵画、造形などで表現し、伝える力を養い、あそびを通じて体をつくります。
能動的で自律的に学べる子どもの素地をつくり、健康な心と体を育てます。
力強くたくましく人生を生き抜く耐性をそなえた「人間形成の基礎」になると信じています。
家庭との連携
家庭と密に連絡を取り合い、子どもを囲む温かな人間関係を築くことで、教育の効果を高めていきます。親子のふれ合いや友だちとの関わりを大切にし、子ども一人ひとりがその子らしく成長できる保育を目指します。
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あそぶ子どもを育てる
子どもはあそぶことを通じて、考え、工夫し、予測し、理解し、表現する力を養います。「あそび」には、情緒的、感情的、知的発達を促すさまざまな側面が含まれています。
あそびを通じて、社会的ルールを学び、意欲的に取り組む姿勢を育んでいきます。私たちは、好奇心旺盛で、学ぶことに集中し、頑張り続ける子どもを育てたいと考えています。
自然の中に生きる
自然の恩恵に生かされていることを感じ、自然を愛する心を育てます。
また、「なぜ?どうして?」といった素朴な疑問を大切にし、豊かな感受性と考える力を養います。
どんぐりの築山、かき畑、観察農園、飼育小屋、四季折々の樹木など、自然を身近に感じられる環境を整え、教育的な配慮を行っています。
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創造性を豊かに
造形的、音楽的表現を通じて、子どもたちの創造性を豊かに育てます。表現活動は日々の生活が土台となり、一人ひとりの発想を大切に育んでいきます。(天野式幼児リトミックをカリキュラムに導入)
かきの木学園には、かきやぶどうの畑をはじめ、サツマイモやかぶ、キュウリや大根など多種多様な野菜を育てる観察農園、ビワやミカンの木など、豊かな自然が広がっています。
子どもたちは、種から野菜を育て、その成長を観察しながら収穫し、それを食べます。採れたてをすぐに頬張ったり、昼食に調理して食べたりします。例えば、大根はみそ田楽にして、サツマイモは焼き芋に、稲は脱穀して炊飯しおにぎりにして食べます。大麦は麦茶にして飲みます。土に触れ、季節の変化を肌で感じながら、五感を使って学ぶことで自然の恵みを体験するのです。
子ども達は裸足が大好きです。きゅうくつなくつ下なんてすぐ脱ぎ捨ててしまいます。本園の園庭は土のグラウンドです。雨が降れば水たまりができ、風が吹けば砂ぼこりが舞い、夏は熱くて裸足では歩けず、冬には霜や雪が積もります。こうした自然の変化を体験することで、子どもたちは季節の移り変わりを実感し、多くの学びを得ていきます。
かきの木学園では、全身を使って感じ、考え、学ぶ経験を大切にしています。